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Little Joe(4) [テックスメックス]

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今回取り上げるのはLittle Joe。
昨年(08年)に発表されたSonny Ozunaへのトリビュートアルバムです。
Little Joeはその前年(07年)には、Freddy Fenderへのトリビュートアルバムでグラミー賞を授賞しています。
前々回取り上げた、弟のJohnny Hernamdezのアルバムも、古いロックンロールやブルースのカバー集だったことを見れば、07年から08年にかけての、Little Joe周辺の懐古的な傾向の背景には、過去の自分たちの音楽やバックボーンの確認という、かなり強い意志があったのではと思われます。
Little Joeの発売・権利関係は、相変わらずややこしくて、今回のSunny Ozunaへのトリビュートは、ラ・ファミリアエンタープライズの制作、TDIからの発売で、販売はサンアントニオのCE distoributors。
このなかで、サイトが明示されてるのはCE distoributorsです。
http://www.cemusicalatina.com/Artists/Little%20Joe/Pg-LittleJoe.htm
リストに、このアルバムはありませんでしたね。
僕は、昨年、アマゾンから来た新譜案内のメールで知りました。
さてこの"A Tribute To Sunny Ozuna"は、冒頭にSunnyへの思いが語られ、最後に、Sunnyへの感謝で終わる、というLittle Joeの熱い思いに満ち溢れたアルバムです。
収録曲はぜんぶで10曲、Sunny Ozunaの英語による一連のヒット曲は、"Talk to Me", "Golly Gee","Put Me in Jail", "Rags to richesの4曲が収録されているが、スペイン語の曲も6曲収録され、そのうち3曲は、Sunnyの作曲となっています。あと2曲はJose alfred Jimenezの曲、もう1曲はFerrusquillaという人の作品。
こういう企画は凡庸で新鮮さに欠ける失敗に陥りかねないけど、Little Joeは彼一流の手法によって見事にそれを回避しています。
Sunnyへの思いがサウンドの細部にまで行き渡り、みごとなオルケスタサウンドになっています。
サックスとトランペットを要したオルケスタサウンドは昔のまま。
さらにいくつかの曲で、ストリングス、電子楽器、デジタル録音の透明感がゴージャスなムードを演出しています。
これらの曲はすべてサンアントニオのスタジオで録音したので、ミックスはサンアントニオかダラスのスタジオ。こんなところにも、なんとなく彼のこだわりが感じられます。
驚異的なパワーでいまも活躍を続けるLittle Joe。
彼のパワーを改めて認識させられたアルバム、といってよいかもしれません。








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